最近よく聞く「エシカル消費」という言葉。
興味はあるけど、実は意味をよく分かってない・・という人、いるのではないでしょうか?
一言で「エシカル消費」と言っても、その種類は様々です。
今日は有名なエシカルな認証マークの紹介とともに、エシカル消費について解説します。
目次
エシカル消費とは【定義を解説】
エシカルとは日本語で、「倫理的な」という意味です。
エシカル消費とは、名前の通り、「倫理的な消費」。つまり、環境や社会に配慮している商品を買うことを意味します。
商品を生産し、消費するうえで、わたしたちは地球のあらゆる資源を使い、時には人間や動物の人権や命を犠牲にしながら生活しています。
その犠牲をなるべく抑えながら消費活動をすることが、エシカル消費です。
たとえば、以下のものはエシカルと呼べるでしょうか?
- 大量生産、大量消費をして毎日ゴミを出しているアパレル企業
- 動物実験をしているコスメや洗剤類
- 大規模な森林伐採などを続けながら、環境に配慮せずに生産している商品
- 途上国の人を、生活ができないほどの賃金で働かせている会社
- 作るのにも捨てるのにもCO2(二酸化炭素)を多く排出する商品
そう、これらはエシカルとは呼べないんですね。
逆に言えば、上記のようなことをしないように努めている企業のものを買うことが「エシカル消費をしている」 ということになります。
エシカルな商品には、それがエシカルなものだということを表すマークがあります。
それが、認証マークです。
では具体的にどんな認証マークがあるのか、見ていきましょう。
有名なエシカル認証マークから見る「エシカル消費」
ではさっそく、具体的なエシカル認証マークをご紹介します。
エコマーク
エコマークは、公益財団法人 日本環境協会というところが発行しているマークになります。
「自分たち人間の手で地球をよくしていく」ということを意味して、手で地球を包み込んでいるマークとなっています。
また、手の形が英語の「e」になっているのは、環境(Environment)と地球(Earth)の頭文字からとっているみたいです。
エコマークって、主にノートとか文房具で見たことが人も多いかもしれませんね。
モノだけではなく、エコマーク認証のスーパーマーケットや、レストラン、ホテルなどもあるみたいですよ。
FSC認証
FSC認識マークは、森林管理協議会という非営利団体により発行されているエシカル認証マークとなります。
FSC認証マークは一言でいえば「環境や社会に配慮し、適切に管理された森林」を示しています。
具体的に言うと以下の10の原則が設けられています。
- 法律や国際的な取り決めを守っている
- 労働者の権利や安全が守られている
- 先住民族の権利を尊重している
- 地域社会の権利を守り、地域社会と良好な関係を保っている
- 森林のもたらす多様な恵みを大切に活かして使っている
- 環境を守り、悪影響を抑えている
- 森林管理を適切に計画している
- 管理計画の実施状況を定期的にチェックしている
- 保護すべき価値のある森などを守っている
- 管理活動を適切に実施している
FSC認証マークがついている商品を選べば、日々減少している森林を守ることにつながります。
フェアトレード・ラベル・ジャパン
フェアトレード・ラベル・ジャパンは、FAIRTRADE JAPANが発行しているマークになります。
まず、フェアトレードとは、一言でいえば「その商品を作っている生産者に適切な賃金や労働環境を与えること」です。
逆にフェアトレードでないものは、その商品を生産している人を搾取している可能性が高いです。
たとえば、以下のような感じです☟
- 生産者に十分な生活ができないほどの賃金しか与えていない
- 児童労働をさせている
- 適切な労働環境が守られていない
フェアトレード・ラベル・ジャパンの認証マークがついている商品を買うことで、上で書いたような過酷な状況で働く人々を救うことができます。
レインフォレストアライアンス
国際的非営利団体であるレインフォレストアライアンスが発行する、緑のカエルのマーク。
レインフォレストアライアンスは主に森林保全をすることで、そこで働く人々の人権保護や、気候変動など環境問題へのアプローチをしています。
レインフォレストアライアンスの認証マークがついている商品を買うことで、得られるメリットはこちら☟
リーピングバニー(クルエルティーフリー)
飛び跳ねているウサギのマークは、CCIC(Coalition for Consumer Information on Cosmetics(化粧品の消費者情報連合)というアメリカやカナダの動物保護団体によって設立された、動物実験に反対する団体によって、発行されたものです。
リーピングバニーのマークがつけられている商品は、動物実験をしていないことを指し示し、主にコスメや、シャンプー、コンディショナー、洗剤類などに多くつけられています。
JAVAの公式サイトによると動物実験に使われる動物は、ウサギやマウス、モルモットなどで、動物実験の方法は以下になります☟
- 眼刺激性試験(片目に試験物質を強制的に点眼、痛すぎて死ぬこともあり)
- 皮膚刺激性試験(皮膚に試験物質を塗布、塗られた皮膚は炎症を起こして骨が見えるまでただれていく)
- 急性毒性試験(動物の口から強制的に化学物質を入れて、毒性を観察。死んでも生きてもすべて解剖される)
- 光毒性試験(化学物質を皮膚に塗り、紫外線などをあてることにより刺激性を測るもの)
リーピングバニーの認証マークがついた商品を買うことで、動物実験によって苦しみながら死ぬうさぎやマウスなどの動物を減らすことができます。
USDA ORGANIC
アメリカの農務省(USDA: United States Department of Agriculture)から発行されている、USDA ORGANICの認証マーク。
USDA ORGANICの認証マークがついている商品を買うと、例えば以下のメリットがあります☟
- 畜産動物にホルモンや成長促進剤、抗生物質を与えない
- 畜産動物は年間を通し、戸外に自由に行き来ができる(環境、健康上の理由がある場合は一時的に収容あり)
- 反すう動物(ウシ、ヤギ、ひつじなど)は、年間で120日以上牧草地に放って飼育する
- 家畜動物の飼料は完全オーガニックの農作物(ビタミンなど栄養補助製品を与えるのは可)
- 作物は、禁止されている化学物質を収穫前3年以上は使用しない
- 遺伝子操作・電離放射・下水汚泥が禁止されている
USDA ORGANICの認証マークがついている商品を買えば、上記のように環境や動物にやさしい選択ができます。
スキンケア大学によると、USDA ORGANICの認証マークを取得するには、全成分の95~100%が有機栽培によってつくられた原材料が使われている必要があるとのこと。
USDA ORGANICの認証マークを取得しているブランドはこちら>>地球に敬意を♡ジョンマスターオーガニックのヘアケア商品、おすすめはこれ!Check!
エシカル認証マークの商品を買って、エシカル消費を楽しもう
目の前の商品が「エシカル」であるか、どんなものに配慮して生産されているのかは、エシカル認証マークを見ればわかります。
わたしはお買い物をするときは、まず「企業理念」で判断して、その企業が倫理的にすばらしいと判断できれば優先的にその企業の商品を買うようにしています。
それが難しい場合には、「エシカル認証マークがついているかどうか」をまずは判断基準にすると、いつもより地球によいお買い物をすることができますよ。
ぜひこれからお買い物をするときは、「この商品はエシカルなのか」という軸をひとつ軸として入れてみてくださいね。