日本でも大手コンビニエンスストアなどが少しずつ始めた、ペットボトルのリサイクル。
ただ、やはり欧米に比べて日本のリサイクル率の実態はとても低く、まだまだ “環境後進国” です。
日本のリサイクルの実態はこちら▼
今日は、海外の「ペットボトルのデポジット制度」について紹介します。
世界中で1分間に100万本以上が捨てられている、ペットボトル。
この記事を読んで、少しでも環境にやさしい行動を考えてみてくださいね。
- 2014年から環境や貧困、動物問題など「社会問題」を大学にて学ぶ
- 環境にやさしい “サスティナブルな暮らし” に挑戦中
目次
海外のペットボトル「デポジット制度」とは?
デポジット制度とは、飲み終わった飲料ボトルを返却すると、数円から数十円が戻ってくるシステムのことです。
国によって回収される飲料ボトルはさまざまですが、欧州の多くの国ではペットボトルだけでなく、アルコールやジュースの瓶もデポジットの対象となります。
回収された飲料ボトルは、洗って再度使う「リユース」や、粉砕して再加工される「リサイクル」のどちらかとなる場合がほとんど。
ちなみにこの制度を導入してる国は、アイスランド、イギリス、オーストリア、ドイツ、ノルウェー、エストニア、スイス、スウェーデン、チェコ、デンマーク、フィンランドなど、ヨーロッパ諸国が多い。(参照:海外におけるデポジット・リファンド制度の調査結果 | 国立環境研究所 )
ペットボトルのデポジット制度で、収入を得ている人も?!
デポジット制度を導入している国に行くと、ゴミ捨て場所の周りで使用済みペットボトルを探している人をたまに見かけます。
あれは、使用済みペットボトルをお店に持っていき現金を受け取ることで、臨時収入としているのです。
主には貧しい人々がやっているようで、そういう方々に自分の飲み終わったペットボトルをあげている人もいるのだとか。
日本でもペットボトルのデポジット制度を導入したい
ここからは筆者であるわたしの意見になりますが、日本でもペットボトルのデポジット制度が導入されたらうれしいと、すごく思います。
ただ、もちろん物事にはメリットばかりではないのも承知。
たとえばデポジット制度にも2種類ほどあり、
1つ目の場合だと、「リユース」という一見環境にやさしいように見えて、実際は従来のペットボトルよりも多くのPET資源を使っています。
もし回収率が悪かった場合、環境負荷を抑えるためにやった政策で、逆に環境負荷が大きくなりかねません。(使用するPET資源が多いため)
海外では何年も前からデポジット制度が導入されており、国民の環境への意識も日本より高いためいいですが、環境意識がまだ低い日本でやっても正直「どうなのか」といったところだと思います。
ただ、そんな日本でもこれからは誰しも地球環境について考えなければならない時代です。
デポジット制度を設けることにより、国民一人ひとりのリサイクルへの意識、環境問題への意識が高まるといいなと思います。
ペットボトルのデポジット制度で、ポイ捨ても減る?!
ペットボトルのデポジット制度を導入するメリットの1つに、ポイ捨てが減るというのもあります。
自分の手元にあるペットボトルが現金になるのなら、ポイ捨てをする人も減りますもんね。
環境を守るためにできること:ペットボトルの消費を減らそう
実際にはまだ、日本にデポジット制度はありません。
そんな中であなたにできることは何でしょう?
それは、ペットボトルの消費を減らすこと。マイボトルを積極的に使ったり、カフェなどでもマイタンブラーを持ち込んでみることです。
世界で捨てられるペットボトルの量は、1分間に100万本以上と言われています。
政府が動かなくても、あなた自身で変えられる行動はあるはずです。
気づいた今日から、ぜひあなた自身の行動を “環境にやさしいもの” に変えてみてくださいね♪